ドライアイ・マイボーム線機能不全
ドライアイとは?
涙は目の表面を覆って、目を守るバリアのような働きをしています。その涙が少なくなったり、成分が変わったりすると目の渇きや目の疲れを感じるようになることをいいます。
ドライアイの原因は?
- 涙の量の減少、成分の変化
- 病気、加齢、一部の薬剤、不規則な生活など。
- まばたきが少ない
- VDT作業、読書など。
- 涙が蒸発しやすい
- 乾燥した空気、空調の風、目の大きさなど。
- その他
- コンタクトレンズ、アレルギー性結膜炎、紫外線など。
ドライアイ自己チェックシート
- 目が疲れやすい
- 目が痛い
- 目やにが出る
- 目がゴロゴロする
- 理由もなく涙が出る
- 物がかすんで見える
- 目がかゆい
- 目が重たい感じがする
- 目が赤くなりやすい
- なんとなく目に不快感がある
- 目が乾いた感じがする
- 光を眩しく感じやすい
5つ以上チェックがついたら、ドライアイの可能性が高くなります。
コンタクトレンズとドライアイ
ソフトコンタクトレンズ使用者の約82%、ハードコンタクトレンズ使用者の約71%が目の乾きを訴えているといわれています。
コンタクトレンズとドライアイの深い関係
コンタクトレンズを装用すると涙の量や成分が変化するため、コンタクトレンズが目に合っていなかったり、使用方法を誤ると、ドライアイを引き起こすことがあります。
コンタクトレンズを長期装用していると、黒目(角膜)が刺激を感じにくくなるため、反射性の涙の分泌が減ります。
VDT作業によるドライアイ対策法
- ディスプレイを目線より下に配置する
- 目があまり開いていない方が涙の蒸発を防げます。
- 適度な休憩をとる
-
1時間ごとに10~15分程度の休憩をとります。
30分に1回程度、画面から眼を放し、遠くを眺めたりする。 - 空調対策を行う
-
空気が乾燥しないように工夫する。
エアコンからの風が直接目にあたらないようにする。 - ドライアイ用の目薬を処方してもらう
- 眼科専門医に相談してドライアイ用の目薬を処方してもらう。
ドライアイとアレルギー性結膜炎の関係
ドライアイ → アレルギー性結膜炎
ドライアイになると涙が減るため、目に入ってきた花粉などの異物をすぐに涙で洗い流すことができません。
花粉が目の表面に長い間とどまることで、炎症が起こりやすくなります。
アレルギー性結膜炎 → ドライアイ
アレルギー性結膜炎で、結膜(白目とまぶたの裏)に炎症が起こると、涙の成分が変化したり、目の表面に涙を保てずドライアイが悪化してしまいます。
加齢とドライアイ
年をとると、涙を分泌する能力が低下したり、刺激に対する感度が低下するため、涙の分泌量が減ってしまいます。また、涙の流れや排出が悪くなり、目の表面に老廃物がたまりやすくなります。
マイボーム線からの油の分泌が低下することもあります。油層薄くなると、水分が蒸発しやすくなり、ドライアイを引き起こしてしまいます。
マイボーム腺機能不全
涙の油の成分は、主にマイボーム腺から分泌されます。マイボーム腺の働きが悪くなると、油の成分が分泌されず、ドライアイを引き起こします。
近年、ドライアイとの関係が注目されており、お手入れ方法など詳しく当院でも説明・指導します。