院長ご挨拶

ドライアイ

涙の量が減ったり質が変化し安定性が低下して涙が蒸発しやすくなり、角膜(黒目)の表面が乾き、 乾燥感、霧視、違和感、痛み、疲れ、充血、まぶしさなどの自覚症状や角膜に傷ができたりする状態で慢性疾患です。

どうして乾きやすくなるのでしょうか?

  • @

    涙の分泌量が少ない(悲しい時にでる涙とは無関係)

  • A

    涙の安定性が減少して蒸発しやすくなる

  • B

    瞬きの回数が少ない(パソコン、運転など)

  • C

    空気が乾燥している(季節やエアコンなど)

  • D

    コンタクトレンズ

  • E

    アレルギーなどにより涙の性質が変化し, 黒目の表面を保護できなくなる

アレルギーとドライアイの関係は?

アレルギー性結膜炎により涙の成分が変化し,涙の安定性が悪化すること角膜表面を保護できなくなる。 さらに,乾燥によりアレルギーの原因物質(ほこりや花粉など)が目の表面にくっつきやすくなり結膜炎を増悪させるという悪循環がおきます。

乾燥するとどうして傷ができやすくなるのでしょうか?

眼表面の細胞は、再生と脱落がバランスよく平衡状態を保っていますが,涙の量や質の変化により、 角膜が乾燥すると脱落する細胞が多くなり、表面に傷ができます(傷といっても肌荒れのようにガサガサした状態)。

どんな検査が必要ですか?

BUT検査、シルマー検査により程度と状態を調べます。また、角膜障害がないか染色して顕微鏡で詳しく調べます。

治療方針

ドライアイは検査所見だけではなく、自覚症状や生活環境を確認することが大切です。治療の第一歩は生活環境の改善であることが多いです。また、点眼治療、涙点プラグ、ドライアイ用眼鏡、コンタクトレンズ指導などその方の状況に合わせた治療を行います。